不眠の子守唄

書評ブログ。たまに洋楽や美術館。読書は海外文学・新書・古典etc... 不定期更新

2020-04-12から1日間の記事一覧

内田百閒のユーモアが面白いー森見登美彦に影響を与えた大家のエッセイ『百鬼園随筆』の魅力

森見登美彦の文体はやや古風なところがあり、面白いし独特なリズム感が大好きな作家である。そんな森見登美彦の文体に大きな影響を与えたのは、内田百閒だという(出典:作家の読書道:第65回 森見 登美彦さん)。 というわけで、内田百閒の随筆である『百鬼…

「ハードボイルド小説とは何か?」を確立した名作ーレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』感想

ハードボイルド小説とは何か? この問いに最も的確に答えてくれる作品は、レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』(村上春樹訳。清水俊二氏による旧訳では『長いお別れ』)なのではないかと思う。 私は特にハードボイルド小説を愛好しているという…

シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』考察ー描いているのは、「女性の自立」か「弱者の差別」か?

ジェーン・エアといえば、古典的・典型的なシンデレラ・ストーリーと思われている人も多いだろう。 それは一面では誤りではないのだろうが、この古典的名作をそのように表層的にしか読まないというのには個人的には反対である。『ジェーン・エア』は、作品が…

【長編】海外文学のおすすめ100選ー読書の道しるべー(新潮社『考える人』2008年春号より)

なぜだかこのブログを書き始めたりTwitterで読書アカウントをつくったりしてから、海外文学にはまってしまった(もともと全く読まなかったわけではないが)。 だが、どの本を読めばいいのかいまいち検討がつかない。 そんな中、新潮社『考える人』2008年の春…